No,72 国登録有形文化財・会津若松市歴史的景観指定建築物「竹藤」

国登録有形文化財・会津若松市歴史的景観指定建築物「竹藤」
会津若松市中央1丁目2‐7

https://www.taketou.net/

 

天保12年(1841年)建築の現存する会津若松最古の商家建築、
竹藤民芸店が国登録有形文化財に。
今回福島県関係の指定は昨年7月紹介した
会津若松市「福西本店」
芦ノ牧温泉「仙峡閣」
伊達市梁川町「旧熊倉家住宅」
大熊町「石田家住宅」ですが、
今回は竹藤さんを訪ねました。

 

竹藤は450年前に創業、代々竹問屋として続いていましたが、
14代当主鈴木英夫さん(※福島県伝統的工芸品指定・唐人凧復活製作者)が
荒物・雑貨・竹細工・唐人凧を扱う民芸品店に。

 

戊辰戦争後の会津の復興を担った会津商人の心意気を示す店として
会津一之町を象徴する建造物として存在感を示しています。

 

当主夫人洋子さんから思いを込めたお話を伺いました。

 

鈴木洋子さん

竹藤全景
開店時には井桁の大きな荷印が染められた大きな暖簾がかかります。

 

開店に備えて14枚に分かれた「しとみ戸」を開け
8枚に分かれた「雪障子戸」をはめ込む作業は
180年変わらず続いています。
店内小景
床は土間・三和土(たたき)仕様。
どれだけの人が踏みしめてきたことでしょう。

 

丁寧な細工の民芸品
店独特の空気感の中、ひそひそ声が聞こえそうです。

母屋
客間・茶の間・和室と3部屋通しで並びます。

神棚

会津藩士の書が描かれた襖
数百年の時を生き続ける箪笥
凝った意匠の欄間
廊下

 

洋子さんのお話

「登録有形文化財のお話が来た時、お受けするかどうか悩みました。
長く続いた商家鈴木家の歴史の重さを改めて感じながら、
娘二人はすでに嫁ぎ 後継者を考えた時に将来が見えないような…。
指定はともかく維持補修経費はは個人にかかる。
すると建物に縛られる。思い悩んでいたところ、
猪苗代町に住む次女が、私がやるしかない!と新たな姿を模索し始めました。
思いつきや簡単な覚悟では進めるものではありませんが、
娘のふるさと愛、育った家に対する愛着が嬉しかったですね。」と笑顔で。

 

後継者・笠間和歌子さん
cakesandtea1997@rakuten.jp
090‐1937‐7822

 

昔ながらの厨房でお菓子教室を開いています。
(次のステップに向かって生徒募集は終えています。)

 

彼女の描く未来図は
暖かいカフェ・イベントホール・建物のすべてを生かすテナントの募集です。
お問い合わせは笠間さん迄。

 

9月からクラウドファンディングスタート予定。
大切な歴史的遺産を守るため、
竹藤さんの新たな一歩に支援の輪が広がることを願います。

 

トピックス・会津薬師寺の交通安全祈願行
(御住職は千日回峰と並ぶ天台宗の難行・十萬枚大護摩供を
比叡山以外で初めて達成した筒井叡観師)

 

ご縁のある会津
薬師寺の交通安全祈願行は23日から25日
会津美里町から郡山警察署まで交通安全と犠牲者慰霊の祈りを捧げながら
無事万行されました。

 

多くの人々に祈りの一灯を真夏の行。
心から感謝申し上げます。

 

会津薬師寺執事長天野応観師

 

梅雨明け目前、元気に夏を乗り切りましょう!

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