宗像剛ブログ

2018.01.18

No,15 安積野の築150年の古民家再生・進化して生き続ける住まい

社長ブログ

郡山の西南、須賀川市と境を接する豊かな田園地帯。
昔からの集落は、それぞれ良き慣習を守り引き継ぐ暖かい土地柄。
半世紀前までは民家は勿論、日本の原風景が広がっていました。

今回伺ったH様は長く郵便局長を務められ現在は奥様とお二人、社会活動に労を惜しまず、地域の知恵袋として頼りにされ、バイクツーリングをはじめ多趣味でおられ、時間はいくらあっても足りないと、充実した毎日を過ごしておられます。
お住まいはおよそ150年前に隣家の火災に類焼を蒙り築造されたものとの事です。
代々手を加えながら継承されてきた家、ご自身の人生も刻んできた家に愛着もひとしおのH様。
しかし老朽化とライフスタイルの変化に対応し切れない不具合も感じ、改修を思い立ったのですが、そこに2011年東日本大震災に遭遇します。
致命的かと思われた被害判定は「半壊」もはや改修の範疇を超えてしまいました。
代々の思いがこもり、時に磨かれたものだけが放つ温かみと美しさ。それを守り更に新しい技術を融合させて、快適な住まいに生まれ変わり生かし続けたい…。
構想は改修からリノベーション・再生に大きく舵を切りました。
御縁があって古民家改修・再生に実績を積む八光建設・SIMOKU事業部に御下命頂いたのでした。
久し振りにお伺いしたところ暖かくお迎え下さったお二人には笑顔が溢れていました。

お客様の思いを実現させるために、私達は正面から向き合った対話からスタートしました。お客様の感性や趣味嗜好、それを共有できた時にプロとして様々な提案も出来ますし、プラスαも生まれます。
堂々たる風格はそのままに快適さを一新したH様邸。
先ずは構造躯体をスケルトンにし、基礎から詳細にチェック、いかに守り進化させるか作業はスタートしました。

玄関は広く取りたい。『温かく迎え送りたい』お人柄がしのばれます。

広く明るく冬でも暖かい大空間。

越後大工の匠の技と伝わっています。

いつも見守って下さる当家の神様も、大きな仕事を祝福しているかのようです。
時を刻み続ける時計。

これからも豊かな時を刻み続けます。
火災の教訓から仏壇を守るための【仏藏】
丹精された庭に母屋と向かい合って座す【仏藏】自然と心打たれます。
A型フォードも大歓迎を受けました。いつも笑顔の素敵なお二人です。
お客様の求めに新しい技術と資材でお応えする、しかも時に磨かれた表情と融合させる。
存分な仕事をさせて頂いた事に改めて感謝申し上げたい。そんなひと時でした。
永年仕舞われていた銘木にも新たな役目を与え、使い込まれた家具にも磨きをかけ、お二人の感性が生きた配置の妙。
この家に集う人々の笑顔を確信します。お二人との出会いに心から感謝申し上げます。