No,89 「最初のみちのく・しらかわ」石垣修復成った国史跡・小峰城を訪ねて
中世の白河結城家に始まり、幕末の阿部家に至るまで
「白河藩主七家21代」に渡る白河藩。
みちのくの雄藩としての誇りは、現代の白河の人々に脈々と息づいています。
会津藩、二本松藩と並び戊辰の役では激戦の舞台に。
福島県民の「ふるさとの誇り」でもあります。
東日本大震災で、美しかった石垣が10か所に渡り大規模崩落。
古くから石材の産地である白河、江戸時代の伝統工法に基づき修復作業に取り組み、
昨年3月、修復が完了しました。
そのノウハウは、本地震で大きな被害があった熊本城の石垣修復工事にも
生かされています。木造復元で美しくよみがえった三重櫓(さんじゅうやぐら)と
前御門(まえごもん)。堂々と迫る石垣は、美しい調和を見せています。
穏やかなこの日、訪れた人々も遠く甲子の山々や現在の白河の街を眺めながら、
白河の歴史に思いをはせているかのようでした。
見事に再生した美しい石垣
三重櫓・前御門
近郷から切り出した木材を組み上げた内部も重厚な趣が。
階段はかなり急です。
戊辰戦争で実際に打ち込まれた弾痕。
第12代藩主松平定信公は8代将軍徳川吉宗の孫。
幕府老中として「寛政の改革」を成し遂げましたが、白河の地においても
領民のために様々な施策、善政を成した名君でした。
小峰城歴史館・「小峰城を知る・楽しむ・好きになる」
充実した展示は小峰城の見学をさらに思い出深いものにしてくれます。
久しぶりの小峰城、嬉しい復活です。
◎白河散策・腹ごしらえ
白河はラーメンとそばの街。ラーメンは喜多方と並んで全国ブランド。
現在は有名店多数の白河ラーメン。40年以上も昔白河のラーメンの美味さを
知りましたが、当時地元の友人には「年貢町茶釜派」と「五箇双石とらや派」が
あったように思います。
この日は「茶釜食堂」に。懐かしい味は変わりません。
「このラーメンしか食べないもんね。」といった顔のお婆さんが、
仲良く額を寄せ合って召し上がっていました。
◎白河の酒
白河には、4件の蔵元があります。
白河銘醸(株)0248‐25‐1121
合名会社大谷忠吉本店0248‐23‐2030
有賀醸造(資)0248‐34‐2323
千駒酒造0248‐23‐3057
千駒さんは「全国梅酒品評会2019」で銀賞受賞。
白河の蔵はいずれご紹介する機会があると思います。
◎おすすめバス旅「白棚線」
かつて白河と棚倉には鉄道が通っていました。
現在は鉄道軌道を路線バスが結びます。
人々の生活の様子やバス旅ならではの空気感。
沿線の名物も思わぬ発見。大切に維持されるように、先ずは自ら利用しましょう。
情報誌『はくほ』
https://omotego.wixsite.com/hakuho
県内各地、少し深掘りすると魅力が沢山ですね。
2/11(祝)白河だるま市
午前9時から午後7時
天神町-中町-本町
日本有数のだるま市、是非出かけて「お福わけ」を!