No,47 奥会津・水引集落・前沢曲家集落を訪ねて

A型フォードのひとり言

例年より冬の訪れが遅いと言っても、会津はいつ雪景色に変わるかわかりません。
たけちゃんは気になっていた奥会津(旧舘岩村)の茅葺屋根の里を訪ねる事としました。
相当な移動距離と天候不安もあって僕は留守番です。

 

雲海に沈む会津盆地

 

早朝に郡山を出発。49号線滝沢峠を下り八田野から左折、
会津若松を俯瞰するポイントにハンドルを切ると、
思った通り 雲海に沈む会津盆地が現れました。
戊申150年の会津。
感慨を覚える景色でした。

 

水引集落と茅葺の里を守る「都会人」との交流

 

その先はもう「花の百名山」で名高い田代山。奥まった5件の集落が水引集落。
11月19日の朝日新聞に都会のNPO法人のかや刈り体験ツアーの紹介記事がありました。
茅葺屋根の集落を共有財産とし、交流しながら支えとなりたいとする活動は有難い。
しかし茅刈り作業も大切ですが、茅葺の技術を伝承する人材は失われ、
来春には既に空き家となっている1件は取り壊しが決まっています。
築130年の住宅を守り済む御夫婦は都会の彼らが刈り取った茅を使って
春には一部補修に取り組むとの事でしたが、集落の維持の難しさを語っていました。

会津の冬「耐雪凌霜」の言葉が浮かびます。

刈り取られ活かされる春を待つ。

 

前沢曲家集落・重要伝統的建造物群保存地区

 

明治40年大火により集落の全戸が焼失、
その後近隣及び越後の棟梁13名により厩中門作りの民家軍が再興され現在に至る。
初冬にもかかわらず散策を楽しむ観光客の姿も見られました。
それぞれが生活感があり、集落機能も維持できていますが、
日向で30年と言われる茅屋根の寿命、
現状を考えればこれからの集落の維持には課題も多い。

人々の日頃の丹精が感じられる。

豊かな水場には鱒が泳ぐ

 

屋根葺き集団「会津茅手」

 

会津地方では屋根葺き職人を「茅手」と呼ぶ。
18世紀初頭から県内は勿論、関東まで、会津茅手は稼いでまわった一大勢力だった。
※県立博物館資料「匠のふるさと会津」に詳しい。

姿を消して大分時が経ち、簡単に復活をとはいえませんが、
よりきめ細やかな手を打たなければ、底の浅い日本の弊に陥り、
声高に世界に対するアピールを叫んでも…ですね…。

 

旧南会津郡役所

 

時間に余裕が無く、県指定重要文化財の旧南会津郡役所に寄りました。

昔の「役場」の日常がしのばれる立派な疑洋風建築です。

 

残念!酒蔵見学はまたの機会に。

旧田島町には「国権酒造」「開当男山酒造」「会津酒造」と素晴らしい藏がありますが、
ご紹介はまたの機会に譲ります。

いよいよ師走
一年の仕上げにがんばりましょう!

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