ゆいまーる那須は栃木県にある高齢者のための終の棲家です。

社会福祉施設 ,

所在地:栃木県那須町
敷地面積:9978.05㎡
建築面積:3561.04㎡
延床面積:3528.26㎡
用途:高齢者住宅70戸 デイサービス、食堂
竣工:2010年11月(1期)2011年12月(2期)
写真:新澤一平 / MONOCLE
備考:国土交通省居住安定化モデル事業

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高齢者のための終の棲家である。個々が住まう70世帯の居室の他に、食堂・図書室・音楽室といった共用室やデイルームを併せて設置した。このプロジェクトが目指したのは、豊かな自然のなかで日々の生活を謳歌し、集まって住むことで生まれる安心感を享受できる住まいである。そのため、入居者同士の日常的な会話や趣味などのアクティビティに溢れ、居住者がお互いを支えあうことができる場となることを心がけた。ゆるやかで密なつながりを生むため、70世帯で1つのコミュニティを形成するのではなく、12から18戸ずつのユニットを5つ形成。ユニット毎の日常的なコミュニティ醸成から、全体のコミュニティへと拡がる住まいを考えた。独立性があり空地も光も風も多く得られる2戸1形式にし、アクティビティ創出の場となる中庭や共用棟を囲むように住戸を配置している。またアクティビティに自然に馴染んでいけるように、各住戸は中庭に顔(エンガワドマ)を向けて寄せ合い、お互いの気配をさり気なく感じ、相互に見守りやすくなる場を創り出した。素材は、全体的に自然に還すことが可能なものを選び、壁・天井の内装材にはケイ酸質の材料を採用した。また構造材・床材・外装材などには、地場の八溝山系の杉材を無垢のまま使用している。木の優しさが入居者の心に温もりをもたらし、笑顔を生み出してくれればと思う。現在、入居者はともに中庭を作り食事をとり、隣接する牧場の子牛の世話や地域の活動への参加を通し、日々の暮らしを楽しんでいる。特技や趣味を活かした仕事を持つ入居者も多く、ハウス内通貨も生まれた。こうした日常生活の中で育まれたコミュニティや住まい方は、自然と次世代へ継承されていくのだと思う。

+ NEW OFFICEhttp://plusnewoffice.com/より