No,94 「A型フォードとたけちゃんのひとり言」
2017年9月、八光建設ホームページに
「社長ブログ・クラシックカーでゆくたけちゃんの建物探訪記」は始まりました。
1931年製のA型フォードを相棒に時間の許す限り、各地に素敵な建物と魅力的な人との出会いを求めて、シンプルな構造の、しかし人間に語りかける力を持つクラシックカーと、旅先での人々との会話を楽しみながら回を重ねること94回。
「目指せ百年企業」のフロントランナーとして走り続けます。
2020年の春を迎え、「見て・触れて。生かそう!」の心はそのままに、
「建物探訪記」もこのスタイルでお会いするのは今回が最後。
これからは「A型フォードスタイル」を新しいカタチで発信して参ります。
9年前の震災被害からも復興・前進する私達です。素敵な未来を開きましょう。
盟友「笹の川酒造株式会社」をお訪ねして。
福島の酒・郡山酒造組合7社の酒も個性があり愛されています。
わけても「笹の川酒造株式会社」(代表・山口哲司社長)
1765年・明和2年創業の老舗でありながら、絶えず新しい酒造りに
取り組んでいます。社長の御結婚後、奥様が新しい感覚を吹き込み、
さらに豊かな商品構成に目を見張ります。
「地元に愛される酒」
私達の年代は「笹の川の歌」を歌うことが出来ます。
小さいころから「大人になったら笹の川を飲もう!」と育てられたようなものです。
昨年秋の台風・水害で大きな被害を受けましたが、精力的に復旧、新酒の出荷にも
無事間に合いました。
「安積蒸留所」
笹の川酒造では、1946年からウイスキーの製造に着手しました。
我が国の地ウイスキーの草分けです。
近年のウイスキーブームで全国的にも高い評価と注目を集めるチェリーウイスキー。
わが郡山の郵便番号を冠した「963」
ソフトな「赤」
タフな「黒」
遠くの友達にネーミングの由来を添えて送るとなかなかの好評。
「ホテリ・アアルト」のBARに、オリジナルのブレンデッドウイスキーを
提供して頂いております。勿論、笹の川のフラッグシップ「大吟醸明和蔵」も。
県内の酒蔵を回りましたが、いずれの蔵元さんも故郷とともに歩む土地に根差した
しっかりとしたスタンス、郷土愛を秘めた熱い方が多いのが嬉しい。
酒神様を祀る構内の神社の前で。
ウイスキー醸造の安積醸造所も同じ敷地内に。
歴史を刻んだ日本酒の蔵でウイスキーの醸造作業が。
桶もポットスチールも国内産です。
若い女性もウイスキー造りの魅力にはまっています。
同行者のT君は30数年前、なけなしのヘソクリをはたいて
当時の「チェリーウイスキー特級・特別注文樽詰め」を購入、今も楽しんでいます。山口社長は嬉しそうに「あれは僕の発案でした。有難うございます。」とにっこりしました。
A型フォードのひとり言
「異国の福島を走り、多くの人々と触れ合えたことは幸せでした。
間もなく89歳の僕が多くの皆さんを元気づけたこと。皆さんの表情が嬉しかった。
これからもお目にかかる機会は必ずあります。お気軽にお声をかけてください。
皆さんの福島のA型フォードです!」