No,36 日本聖公会郡山聖ペテロ聖パウロ教会聖堂が新たに登録有形文化財に!
日本聖公会郡山聖ペテロ聖パウロ教会聖堂(郡山市麓山2丁目9-23)
郡山は麓山の高台に建つこの教会は信者さんばかりでなく、多くの市民に親しまれています。
聖堂は1932年 現在の地に完成。併設のセントポール幼稚園は60年余りの歴史があり、多くの卒園児を送り出しています。
麓山エリアは郡山の文化ゾーン。他に3件の登録有形文化財があります。
独特の静かな落ち着いた空気感があります。
郡山市公会堂(郡山市麓山1丁目8-4)2002年登録有形文化財指定
新装なった隣の中央公民館と見事な対比をなしてさらに存在感が際立ちます。
1924年郡山の市制施行を記念し、翌年完成した文化の殿堂。後年建設された旧市民会館や文化センターに主力は譲りましたが、現在も市民から愛され大切に使われる施設です。
およそ1世紀の昔、市制施行を祝う市民に新たな誇りを与えた記念碑的な建物です。
安積疎水「麓山の飛瀑」(郡山市麓山公園内)2002年登録有形文化財指定
2016年未来を拓いた『一本の水路』として日本遺産認定。
1882年安積疎水通水完成を記念し建設された。
近代郡山発展の歴史は明治維新後の安積開拓・安積疎水開削事業がスタート。開拓事業がいかに困難な事業で、とりわけ猪苗代湖の水を安積野に導くという『 国家事業 』がいかに大事業であり、郡山の人々の気性にも大きく影響したか、私達は小さいころから教えられ育ってきました。一昨年、未来を拓いた『 一本の水路 』して日本遺産に認定されました。
今年は【 明治150年 】新しい街・郡山ですが、近代日本の歴史の中に確かな礎を築いた歴史を見つめることは大いに意味を持ちます。
ふるさとの日本遺産を是非歩いてみましょう!
日本基督教団郡山細沼教会(郡山市細沼町8-12)1929年完成・2002年登録有形文化財指定
木造スレート葺きの清潔な教会は街中に静かに溶け込んでいます。
東京オリンピックの前年、安積国造神社・市民なら誰でも知っている八幡様の幼稚園『安積幼稚園』のチビちゃんは幼稚園を脱走…細沼教会で遊びました。
八幡様にもキリスト様にも叱られませんでした。
日本人は一軒の家に仏壇と神棚が同居し、神社にもお寺にも機会があればいつでもお参りします。
お寺の子どもは言います。「僕のおうちにはクリスマスは来ません。でも花祭りがあります。」「御父さんはお釈迦様とキリスト様はお友達だと教えてくれました。」森羅万象に祈りの心を捧げる日本人。人々が寄せる厚い心が建物に永遠の命を吹き込みます。
私達が作り上げるものも命を与えられる建物でありたい…。そんな思いを強くしました。
今年の1月に伺った「白河ハリストス正教会」も今回、登録有形文化財に登録されました。