No,34 登録有形文化財 『柏原家主屋及び土蔵』
A型フォードの独り言
「修理からの復帰の次は車検。並木の定位置に姿が見えない!皆様には御心配をおかけしました。ドック入りの後はしばらく慣らしが必要ですが、実績十分だとのたけちゃんの判断で、阿武隈山地を越えていわき市平に向いました。
たけちゃんの体力と僕のオーバーヒートを心配する仲間に見送られていざ出発!」
藏カフェ~caferia
いわき市平新川町54-2 TEL:0246-25-8230 OPEN:11:30~18:00 定休日:日,月曜日
明治時代初期に建てられたレンガ造りの壁が素敵な土蔵は10数年前「藏カフェcaferia」として新たな生命を吹き込まれ、市民の憩いの空間として愛されています。
柏原オーナーと
この日も店内にはオシャレないわきマダムと夏の陽射しのような快活ないわきガールズが午後のお茶を楽しんでおられました。ご紹介できないのは残念ですが、90歳になろうというA型フォードをつかまえて「可愛い!写真撮りましょう!」良い気分です。
長く生き続ける建物は街の人々の共通の原風景に。
「古い土蔵のある家に生まれ育った私には『土蔵の持つ独特の陰影や静寂、長い時の移ろいと共に凝縮された人の思い…。』そういったものが常に身近に感じられました。
都市計画が進みまわりの建物も次々装いを新たにしてゆくときに…。、老朽化にも現実問題として向き合わなくてはならないなあと考えていた時に…。道行く人が蔵の前で足を止めてしばし見入ったり、微笑んだりする姿を見た時、うちの蔵は街の皆さんの生活や思い出の1ページになっているんだ…と気づきました。
1世紀以上生き続けた蔵に新しい生命を吹き込んで、町の皆さんにも寄り添うような空間にしたい。そんな思いから生まれたのが藏カフェCaferiaなんですよ。」
「たけしさんには細かい疑問にも丁寧にお答えくださり、我が事のように力を注いで頂いて本当に嬉しかった!」
オーナー柏原さんと素敵な女性スタッフ3人で切り盛りするカフェは楽しい話題の発信地として平の皆さんに愛され続ける事でしょう。
通りに面した住居も拝見。
主屋も大幅にリノベーション
玄関前でフォードに乗ってご機嫌な柏原さん。外観からは思いもつかない落ち着いた開放的な空間です。歴史を語る襖絵もリユース。
「この家からは沢山の人々が巣立っていきました。遠方に落ち着いた方もいらっしゃいます。
皆さんおっしゃるのは、懐かしいあの家は今も元気に生きていてくれる。元気や勇気をもらえるような気がしますと。そんな思いに囲まれて母が元気に暮らしています。」
猛暑続きの毎日もこの日は25℃といわきは爽やかでした。
にこやかに家に対する思いを語ってくれた柏原さん。生き続ける古民家の力を今更ながら心に刻んだひと時でした。
A型フォードも快調に長沢峠を60キロで余裕で踏破。フロントガラスを開けて流れる風も良い感じ!
暑さに負けず…さてお次は…?