No,32 公開開始!「福西本店」~ 会津若松市

公開開始!「福西本店」1997年度会津若松市歴史的景観指定建造物第1号
 2018年6月17日 会津若松市中町4-16

会津若松の街中を歩けば誰の目にも留まる黒漆喰の圧倒されるほど豪華・豪壮な商家建築「福西本店」がいよいよ公開されました。
野口英世青春ストリートに面した全景神々しさを感じさせる見事な黒漆喰の藏

 

「福西本店」 
福西家は大和国(奈良県)高市郡の出。
18世紀・享保年間、伊兵衛氏が会津の地に入り大阪は界の豪商の手代として磨かれた商才を花開かせた。明治から昭和初期には手広い商いの

他、銀行、鉄道経営(磐越西線の前進・岩越鉄道)電力会社の経営にも参画。戊申戦争から復興を遂げる会津を牽引した原動力でした。

会津の地にあって別格な光を放つ名建築

歴代当主が座した座敷蔵 座敷蔵の重厚な扉 母屋蔵・使用人の居住区兼作業場。
改装を加え吹き抜けにし、2階に魅力的なスペースを作り出しています。
数寄屋造りの客間

多くの文化人、時代を代表する人物を迎えました。
店蔵

8月からは『座売り』の店舗として会津の名品をお客様にお届けします。
大店の金庫

戊申150年 近代会津の牽引車の金字塔

明治から大正初期にかけて建てられた蔵造りの集合体は、「什の掟」の流れる誇り高い義の会津武士道とは異質な香りに溢れています。会津の根底に流れる誇りはそのままに、近代日本の奔流に遅れず伍して、さらに抜きん出ようと刻苦勉励した商人の勝ち取った結晶です。
莫大な金額を投じ、黒漆喰は勿論、ありとあらゆる材料は吟味の極み、名工の技の競演は息を飲むほどです。
しかしそこには華美やケレン味が無く、時に冒険とも思える意匠も上回る落ち着きに良い具合に消されています。

上方から会津へ…福西家には独特の長く培った様々なネットワーク、審美眼が備わっていたのだと想像します。
見事な芸術品・欄間(4点) 

諸国から招いた名工が数か月泊まり込みで完成したもの。
屏風絵 調度品の数々は来歴を訪ねると驚くような名品。

福西伊佐男さん (第13代伊兵衛襲名予定者)
現在お一人で来場者のお相手をしておられます。
300年の歴史ある福西本店を守り形を変えてもふるさと会津を照らし続ける存在でありたい…穏やかな表情にも強い決意が感じられました。
『ここに住んでいた頃は夏は涼しくて快適でしたが、冬は防寒着無しでは寒くて仕方がありませんでした。』と思い出を披露してくれました。これからの御活躍を期待します。

復活までの経緯、建物の詳細は
充実のホームページ https://www.fukunishi-honten.jp/ こちらをご覧ください。

会津若松まちづくり株式会社・社長渋川恵男会津若松商工会議所会頭のリードも光ります。
会津の分厚さ…すごいですね!

 

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