東日本大震災で罹災(安積高校旧本館を訪れて②)
未曽有の大地震から6年余り、郡山市も大きな被害を受けました。
住宅被害・全壊2433件・半壊21325件・一部損壊33772件。
非住宅被害・全壊325件・半壊1101件・一部損壊4635件。
安積高校旧本館も大きな被害を受けました。
修復不能な深刻な被害が予想されましたが、当時の最高の技術・匠の結晶、よく持ちこたえたものです。
同窓会安積桑野会を中心とした復旧への動きは素早いものがありました。関係官庁との折衝、寄付金の募集作業等、必ず復旧し継承していくのだという熱意に溢れていました。
災害復旧保存修理工事は八光建設が受注し、重要文化財ゆえの厳しい決まりもあり、再利用できる材料は徹底して利用し、手作業に負うところが大きい未知の仕事でしたが、各分野の総力を結集して竣工することが出来た事は、多くの方々の願いを叶える大きな一翼を担えた達成感がありました。
多くの人々の心を魅了する建物の素晴らしさ。私達が目指すべき境地です。
文化庁職員の視察の様子
工事期間中の外観
基礎石のズレを修正
新たな起工・竣工銘板
今回は地元郡山、安積高校旧本館を訪問しましたが、これからA型フォードを相棒に県内各地、県外までも先ずは古民家探訪に出かけます。
古民家がどのような歴史を刻み、今日まで生きているのか。建築家らの角度にこだわらず、様々な出会いと発見を求めて建物探訪記のスタートです。